豊通インシュアランスマネジメント株式会社
Recall risk

リコールリスク

巨大でかつ複雑なリスクの定量化に挑む

製造業において、製品の自主回収を伴うリコールリスクは、経営を根底から揺るがしかねない重大なリスクです。ひとつの部品がさまざまな完成品に使用されるため、OEMに至るまでのサプライチェーン上流における欠陥は、致命的な引き金(トリガー)となり得ます。
当社は、自動車部品メーカーにおけるリコールリスクを、設計ロットおよび製造ロットごとに分類し、それぞれのロットが最終製品にどれだけ組み込まれるか、また、欠陥の発生確率や欠陥が判明した際の回収計画を基に、リスク量の定量評価を行った実績があります。これはひとえに、お客様との密接な情報連携と、議論の積み重ねによって構築されたアセスメント手法であり、業界随一のものと自負しています。

独自開発のリスクモデルで純保険料の理論値を導く

当社は、全世界の自動車リコールの3分の2を占めると言われる、米国運輸省傘下のNHTSAにおける過去50年以上のリコール事案データベースを基に、統計学的手法を用いて独自のリスクモデルを開発しました。このリスクモデルを用いることで、1台あたりの想定リコールコストやOEMとの費用負担比率など、さまざまなパラメータを自由に設定し、AAL(Annual Average Loss:年平均損害額)やAEP(Annual Exceedance Probability:年超過確率)を算出し、保険の補償範囲に応じた理論上の純保険料を導き出すことが可能となりました。

限られたリコール保険キャパシティをグローバルマーケットから調達

2010年代に発生した自動車用エアバッグの大規模リコールを契機に、世界中の保険会社が自動車部品、特に安全装置に関するリコール保険の引き受けに慎重な姿勢を続けています。
当社は、国内トップクラスの安全装置製造メーカー様のリコール保険について、日系損保から引き出せる最大限のキャパシティに加え、数少ないロンドン(ロイズ)マーケットの保険会社からもキャパシティを集め、100億円規模の補償を持つリコール保険を組成した実績があります。特にロンドン市場でのマーケティングでは、英文のリスクレポートとリスクモデルに基づく分析を踏まえたロードショーの実施が、成功の鍵となります。