
金融派生商品の活用もリスク移転の選択肢に
保険によるリスク移転が十分に確保できない場合(引受余力の制約)や、リスク移転そのものが不可能な場合(引受先が存在しない)には、代替的リスク移転(ART: Alternative Risk Transfer)手法の活用が有効となるケースがあります。ARTの代表例としてデリバティブと呼ばれる金融派生商品がありますが、当社が取り扱うことができるのは、パラメトリック保険と呼ばれる保険派生商品に限定されます。
どちらも台風や地震といった自然災害のリスク移転に利用可能ですが、風速や震度などの数値が公的機関による計測値を超える(トリガーが発動する)ことにより一定金額が支払われる仕組みとなっており、事業所で実損害が発生したにも関わらず、補償金が支払われないケースがあります。一方でトリガーさえ発動すれば、実損害を越える補償を受けられるケースがあります。また一般的な損害保険は支払い保険金が認定されるまでに相当の時間を要しますが、ARTは補償金の支払いが迅速に行われる特徴があります。
当社では、対象とするリスクに応じて、ARTにより補償すべきリスク量やトリガーの設定値を、自然災害リスクモデリングに基づいて検証することが可能です。また、そのリスクの一部を保険化できる場合には、損害保険とARTの最適な組み合わせをご提案します。